第3章 叶わない恋
「カルマくん無理してない?」
「んーまぁ無理はしてないよ」
「百瀬さんはあの人が好きなんだもんね、、」
あんなかわいい子が惚れられないわけがない
自信のない百瀬さんは少し新鮮でやっぱ恋って人を変えるんだなって改めて感じる
「ゆいな、今日は用事あったよね?」
「うん!ごめんね!!」
「全然大丈夫、じゃあまた明日ね」
「うん!バイバーイ!!」
いつも通り明るい彼女を見ると余計に胸が痛くなる、俺ならそんな思いさせないし、俺の方が絶対幸せにできる、だから俺にすればいいのになんて馬鹿か、だってきっとお互いの家に行く仲だし好きじゃないならできるわけない
「わ、私はカルマくんとお似合いだと思ってるし!諦めたらもったいないよ!まだ付き合ってはないんだし!!逆転だってありえるよ!」
「ははありがと。でもさあそこは両思いだと思うんだよね、だから俺は応援しようかなって」
「えぇ!?」
「百瀬さんの笑顔が好きだから困らせたくないし。諦められるかはわかんないけど」
「…カルマくんがそれでいいなら、いいけど…」
「みなみってば昨日は幼馴染と会うからってデートしてくれなかったからさみしかったんだけど」
「ごめんごめん。久しぶりに話したいことあったんだよ」
「そんなのメールでもいいのに」
「ごめんって」
「私より幼馴染のこが好きなんでしょ」
「バーカ、俺が好きなのはおまえだよ」
あいつ…昨日の…え、彼女いたの、?
「カルマくん!やっぱりチャンスあるよ!だってあっちには彼女いるし!昨日のは見間違えなんだよ!!」
なんだ、百瀬さんも叶わない恋してたんだ
俺と同じじゃん
それがどれほど辛いことか分かってるからこそ余計に胸が痛くなった