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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第43章 「そう言うことは早く言え!」※《宇髄天元》








ーーー先走り過ぎた。
と、宇髄は乾燥が仕上がった衣類をドラム洗濯機から取り出しながらそう思った。
前世から焦がれていた、ずっと探していた子にようやく会えて、舞い上がり、譜面なんて立てるのもすっ飛ばしてすぐに手に入れた。
だってそれだけを夢に生きてきたって言っても過言ではないから。誰もが知ってる大学に入って留学してがむしゃらに絵を描いて、早く有名になりたかった。あの子に見つけてもらうために。

ーーー15、かあ。若いな。
は、とまた息を吐く。
まあ、違和感はあった。色気がないとも言えるかわいらしい下着に、まだ発展途上のような若く白く細いあの身体や腰に。固く芯がある胸の感触に。
歳の差は11も離れてしまった。
それでも俺は、あの子を離してやる気はないのだけれど。


⭐︎



「はい、お前の」

「わ、わあああありがとございます…っ」

ブラとショーツを渡されて真っ赤に染まりながらそれを受け取った。

「……あと3年」

「…え?」

「お前が成人するまで。それまで待つ」

どこか不安げな宇髄がぽつりと小さい声で言った。それからフー、と息を吐いて

「……いいか」


と波奈の目を見て確認した。


「待ってくれるの?」
「待つよ。…早く大人になってくれ」
「うん…!」

ルビー色の瞳は真っ直ぐと真剣で、嘘がないと思った。
波奈はそれが嬉しくてじんわりと泣きそうになってしまった。

「あ、ありがとうございます…っ!
宇髄先生♡」

涙をぬぐいながらそういうと、宇髄はまた固まった。


「…あ?」

「あ、えへへ…、春からわたしキメツ学園の高等部に入学するので、よろしくお願いします!」


また固まったあと、宇髄はまた顔面蒼白で叫んだのだった。



「そう言うことは早く言えよ!!!」


おわり❤︎



激しくセッしたことがあるし生で入れたこともあるのに入学してから卒業するまでコンプラ遵守の我慢の3年間を過ごす宇髄先生なのでした。



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