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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第43章 「そう言うことは早く言え!」※《宇髄天元》





「そう言うことは早く言え!!!

脳みそ爆発してんのか!!!!

こんのクソガキが!!!!」




キィイン、と鼓膜が破れそうなほど怒鳴られた。

「だっ、だって、天元さん全然わたしの話し聞いてくれなかったじゃないですかあ!いきなりキスして押し倒して待って待ってって言ってるのにぃい!」

「あぁ?!知らねーよ!!何お前生で中出しされよーとしてんだよ!!俺を!犯罪者に!すんなっつーの!!」

「それ、は…っ!天元さんが生で入れたいって…っ!」

ぶわ、と頬が赤くなったら、宇髄もぐっ…と黙ってしまった。
立ち上がって布巾で溢したコーヒーを片付け、ふーー、とため息を吐く宇髄に、波奈はしゅんと項垂れた。
中学卒業したばかりの子どもだと早く言わなくては。そう言う気持ちは全くなかったわけではない。
ただ宇髄が、あんなにも優しく嬉しそうな瞳で見つめてくるから、行為の最中は年齢なんてどうだって良い、宇髄は年齢なんて気にしない、と、思ってしまった。
よく考えてみれば軽率だったのだけど。

気まずい沈黙のなか、ピーピーピーと遠くで機械音が鳴る。洗面所から聞こえたから洗濯と乾燥が終えたのだろうか。
宇髄はその音の方へと消えて行く。

波奈は宇髄が入れてくれた珈琲に口をつける。砂糖とミルクを入れているけど、その味は苦かった。



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