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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第30章 初めて触れるヒト《宇髄天元》


「ーーせ、せんせい、これはどういう…っ」

「ーーうるせー黙っとけ」

美術準備室。
珍しく放課後に呼び出された波奈はその場所へ入った途端に、宇髄に捕まった。
腕を掴んで引き寄せられ、窓際の壁に追いやらたあとに、ぐるんと後ろをむかされる。
ガチャリと音がして、その音が扉に鍵をかけたのだと理解した。

いきなりに背筋に宇髄の体温がじわりと感じて、波奈は訳がわからなかった。
逃げを打とうと身体を動かそうとするが、覆い被さるようにする宇髄のせいで、動かなかった。

「ーーーでもっ、」

「…お前ほんとさぁ…触らせてんじゃねーよ…」


頭上から宇髄の低い声が聞こえる。
宇髄が少し屈んで、波奈の耳元でそう言われ、びくんと身体が震えた。
その声でやはり怒っているのだとわかって、また波奈は泣き出しそうだった。

ごめんなさい…
と声を震わせてそう言うと、ハアーーーと長いため息を吐かれた。


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