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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】




柔らかな日差しが、カーテン越しから差し込み、1日の始まりを知らせてくる。朝?昼か?ベッドサイドにある机の上の時計は、9時を少し回っていた。ぐぐ…とどうにか起き上がり、ふと横を見る。

…やっ…べ。

と、思わず声に出てしまった。
目の周りを赤くして、ほっぺに涙の跡がついていて、
身体のそこら中赤い鬱血痕をぽつぽつついている、裸のまま隣にぐだっと横たわる波奈。
スースーと寝息をたてて眠っている。

そこらへんには脱ぎ散らかした波奈と俺の服と、
使用済みコンドームが何個か転がっていて、さすがの俺も頭をかかえてしまった。

やばいやばいやばい。
どうなってんだこの状況。

まったく酔ってもないのにこんなことになってしまっている。

ぽつぽつと昨日の夜のことを思い出していき、サーっと顔を青くさせた。
そっと布団をめくると、裸の波奈の太ももらへんのシーツは、血で赤く染まっていた。

「…」

冷や汗が出る。
行為が終わり引っこ抜いたコンドームの先が、血で赤く染まったことはわかってはいたが、その時はもうそれすらもド興奮してしまったのである。
馬鹿すぎだろ俺は。

年数にして約4年。波奈と出会ってから、好き同士であるのに触れ合いを制限され続け、我慢して我慢して己との理性と葛藤して。いや俺僧侶かよと突っ込みたくなるほどの禁欲生活を強いられ、波奈との性行為を何度も想像し妄想し己を慰め耐え抜いてきた。
我慢のしすぎで昨日はド派手に爆発してしまった…

ハアーーーと長めのため息をついて、ふらふらと立ち上がり、寝室を後にした。


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