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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】


宇髄先生はわたしの顔の横に手をついて、律動を更に激しくする。
自分勝手に動いてるわけではなくて、ちゃんとわたしのイイところを擦って、突いてくるのだから、わたしはもう力無く喘ぐしかなくなる。

先生の裸を見たのは初めてで、
胸筋と腹筋が彫刻のように綺麗で、汗でしっとりとしている。
先生の余裕のない顔が、なんとも色っぽい…とぼんやりとした視界の中でそう思うと、きゅんと胸が締め付けた。

「…、締め付けんなって、ちぎれるだろーが」

キュンと下半身も締めてしまった。
でもこれは勝手にキュンキュンと締め付けてしまうのだ。
宇髄先生を見るとカッコ良すぎて。
先生はわたしの視線に気づき、グッとまた奥に押し込んだ。

「ぁ、ア、しぇ、ん、せ…っ、!ん〜〜っ…!!」

せんせえ、せんせえっ、と何度も何度も呼ぶ。

「ん、せん、しぇ、も、また…っイ、イっちゃ、っん、」

「は、また?イけよ」

宇髄先生は薄く笑う。また?って、先生こそ、!なんて文句は余裕なさすぎて言えない。
きもちいい、熱い、。もう何も考えられない。
先生の逞しい肩に担がれた足が、ギュッと突っ張って、ビクッと身体を揺らせ絶頂を迎える。びく、びくっと脈打つと、足指がギュンと握るように動いた。

「ふ、ぅ…っ、うぅ…っも、だめ、…せんせえっ…っ」

縋るように先生の腕に手を絡める。
もうやめて、って力のない手で抵抗するけど、当たり前だけど全く動かない。

先生の激しい律動は、わたしが絶頂を迎えてもなおも止まってくれない。
見下ろしてくる切長の赤い目は、熱を帯びていてじっとわたしを見つめてくる。

「、せん、しぇ…っもう、ほん、とに…っ」

ほんとにもうダメです。
イって敏感になってるのに、更に奥をつかれてまたビクビクと痺れるような甘い快楽が押し寄せてくる。
もうわたしはずっとイきっぱなしで、力無くやめてと言うだけ。

こんなの聞いてない。こんなの知らなかった。
これが普通なの?友だちに聞いてたのとあまりに違う初夜に、頭がついていかない。

ふうふう息をするのが精一杯だ。
意識も遠のく。

「…波奈、愛してる、好きだ…」
ハア、という息遣いをして、宇髄先生がギュッと抱きしめて囁く。

わたしも好きです大好きです愛してます…
わたしは先生にそうちゃんと返せただろうか?
遠のく意識のなかで、それだけが気がかりだった。
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