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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】


ーーーなんて口が裂けても言えないけど。大人だから。

「さあ、帰りますか、家に着くの9時ギリギリになっちまうけどーーー波奈?」

エンジンを付けようとブレーキを踏みこもうとしたとき、
波奈が俺の袖をギュッと掴んできた。

「ん?どした?」

「せんせい、あの、」

「なによ」

「今日は誕生日だから、お願い言ってもいい?」

「おお!なんでも派手に言え!」

わくわくしながら波奈を見た。
波奈はすごく真っ赤な顔で、俺を見上げている。
…可愛いな。

「…せ、せんせいのお家に行きたい…」

「…は?」

渾身のは?が出てしまった。
動揺して固まる。

「…おま、っえ?家?いやだってもう、門限…」

腕時計を見るともう8時半になるところで、そろそろ急がないと門限に間に合わない。家に行く時間は、ない。

「今日は彼氏と会うから泊まってくるって言った…」

「はい?」

そんな馬鹿正直に言っちゃったの?ってか泊まるって俺は聞いてないぞ。

「それ親御さんオッケーしたの?」

「うーん、ちょっと嫌そうだったけどオッケーしたよ」

「ほんとかよ」

「上3人はもっとやんちゃしてたから慣れたみたい」

上3人のお姉さん、ありがとうございます。

「…だめ?」

「…いや、いいけど…」

いいけど、わかってんの?
家に行ってお泊まりって、どういうことになるか。

波奈のほうを見ると、赤く染まる顔と、俺を見つめる目が熱を含んでいて、この先何が起こってしまうのか理解しているようだった。
俺はごくっと唾を呑み込んだ。

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