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Time to Time ーAS・Lー
第11章 辿り着いた島
こいつ、こんな状態で船を1人で降りようとしてたのか?
熱で真っ赤になった顔と同じくらい、真っ赤に腫れたその腕は、痛々しい。
間違いなくこれが原因だ。
焼けた皮膚が熱を持ち、どんどん体の内部へ侵食していき、その状態であんな津波に巻き込まれ、ずっと我慢していたのだろう。
気づいていなかったなんて、そんなことはない。気づいて尚、気づかれないようにしていたのだ。
そこまで考え、じっと『ユウ』を見つめる。
お前、こんな状態で、一体どこに行こうとしてたんだ?
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