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【MARVEL】This is my selfishness

第3章 3rd








朝ごはんを済ませ、使った食器を洗う。


今日の18時から少し久しぶりの出勤だ。






洗濯物も済ませてしまってから昨日バッキーと話していた催涙スプレーやスタンガンを買いに行こうと思い、ランドリーバッグを肩にかける。







1階はエントランスから入って中央に階段、階段の右側​────わたしとバッキーの部屋の下が管理人室になっていて、階段の左側にランドリー室がある。洗濯機と乾燥機がそれぞれ2つずつ並んでいて、使用している間の待つスペースとしてベンチとテーブルもある。
現在このアパートにはわたしとバッキーしか住んでいないため、実質自分用の洗濯機・乾燥機みたいなものだ。
この使用料も家賃に含まれているというのだからなんという破格。
決め手はここにあったと言ってもいい。建物の構造をちゃんと把握してなかったけれど。







洗濯物を洗濯機に入れて自分用の洗剤と柔軟剤を入れ、スイッチを押すと古めの洗濯機が呻きを上げるように動き出した。




テーブルにランドリーバッグを置いてベンチに座る。



この待ち時間に食器洗えば良かったな…。少し効率が悪かった。

う〜ん。部屋の掃除もするほどホコリ溜まってないかな〜最近引越しの片付けが済んだからまだ綺麗なままだ。
今出かけるのも時間が微妙だ。洗濯が終わったら乾燥機に入れたいし。





ぼーっと考えていたらノックが聞こえた。
音に振り返るとバッキーがいた。
ランドリー室には扉がないから壁をノックしたのだろう。



「よく会うな」

『わたしたちしかいないからね。おはよう』

「おはよう。今日は短パンじゃないんだな」



その言葉にキョトン、としたがすぐに思い出して顔に熱が集まる。



『ま、まあねっ…』



恐らくバッキーはつい先日、わたしがシャワー中に訪ねた時の格好のことを言っているのだろう。
だらしなさを見せてしまったわたしの恥ずかしい記憶。


今日の部屋着はシャツワンピース。洗濯物をするだけだから外着のようにお洒落するのも…と思って部屋着のまま来たのだった。
この姿なら恥ずかしくない。
スタイルの良い人は短パンで人に脚を見られても恥ずかしくないだろうけれど、わたしはどちらかと言えば胴長なので素足を人前に晒すのは得意じゃない。



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