第5章 天才じゃない
貴方side
インターハイ予選で
常波と伊達工勝利した次は青葉城西との戦いが待ってた
「信じてるよお前ら」
徹のその言葉に青城の雰囲気は一気に変わった
これが及川徹率いる青葉城西
「影山の相棒の座をあのチビちゃんに奪われてさぞ悔しいことだろう」
「?いや別に」
「いいんだいいんだ中学時代飛雄がお前をあんま使えない下僕だと思っていたとしてもなこの及川さんがな神業速攻なんか使わなくても金田一はすごいんだぞと証明してあげよう」
今、徹が何考えてるかよくわかる
烏野の弱点、いやたぶん攻略の仕方を分析してる
「安心してとべ」
「は、はい!」
こうやって後輩の不安を取り除くのも得意だし
たぶん徹以上にすごい人はいない
ドパッ
金田一が入れた
「…なんだろうな…気のせいかな、あの12番練習試合の時より高く飛んでる気がする」
「ジャンプ力ってそんな短期間で伸びんのか?」
「…だから気のせいかもって」
気のせいじゃない
影山も気付いてるはず
あんたが殺したはずの金田一は及川徹の手によって息を吹き返したんだよ
中学時代に引き出せられなかった金田一の実力は及川徹が引き出しただけ