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王様嫌いな彼女

第3章 馴染めないワタシ


「及川って彼女いたのか」

「いつの間に」

「いつの間にって中学ん時からずっと付き合ってたよ」

「は?!」

「なに」

「及川って案外一途なんだなって」

「当たり前でしょ!!俺をなんだと思ってるのさ」

「ももちゃんは及川の嫌なところあるでしょ」

黒尾は興味本位で聞いてみると

「…徹は私のこと世界一愛してくれるし優しいから嫌なところない…あ、あるけど…ない」

「えっとそれはつまり?」

「徹がモテるのは仕方ないことだから、私は今のままで充分幸せです?」

「ゆいなちゃん!!愛して…」

ブチッ

リア充にムカついた黒尾はすぐに電話を切ると百瀬はその場を離れる

「及川がいなくなると近づいてこないのね」

すると及川から電話がかかってくる

「はいはーい」

「ゆいなちゃんどっか行ったよね、てか勝手に切らないでもらえる?」

「おーよくおわかりで」

「あの子警戒心強いからね、1日過ごした程度じゃそんな仲良くするはずないし」

「ほーそれを知っててなんのようかね」

「ゆいなちゃん、大丈夫そうだったから聞きたかったの」

「どういうことですかねぇ〜」

「いいからまじめに答えて。ゆいなちゃんにおかしなところなかった?」

「おかしいところはなかったですけど、」

「ただなんで同じ部の仲間とあんな距離あるんだ?」

「…おっけーありがとね、ゆいなちゃんは俺と岩ちゃん以外にはあんな感じだから気にしないでー」

及川が大事にしている彼女はなにか隠してるんじゃないかと薄々感じてきた黒尾達
百瀬ゆいなが馴染めないのはなにか理由がある気がしたが誰もそのことに対して深く聞かなかったのは珍しく及川の声が真剣になっていたからだ

「全国大会……かもな」

ただ夜久は少し心当たりがあったみたいだった
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