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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第9章 料理人


「宿儺さま どうぞ」

縁側で夜空を眺めていた宿儺に、裏梅が声をかけた。

宿「酒は頼んでないぞ?」

「あすか さまから頼まれました」

お猪口を宿儺に渡し、お酒を注ぐ。

宿「そうか」

それだけ言い、注がれたお酒を呑む宿儺。

「…宿儺さまと あすか さま は本当に仲が良いですね」

宿儺と同じように夜空を見上げ、裏梅は言った。
宿儺はケヒ、と笑い1口お酒を飲み、言った。

宿「俺は あすか と出逢っていなければ、今もずっと1人きりだっただろうな」

「……」

空になった お猪口に追加のお酒を注ぎ、裏梅は静かに宿儺の話を聞いた。

宿「あすか は不思議な奴だ。
側に居ると安心できる」

宿儺の言葉に、裏梅は「そうですね」と返事をし、少しだけ微笑んだ。

宿「大きくなる あすか の腹を見れば、不思議と子を待ち遠しくなる」

「無事に生まれて来ますよ」

宿「そうだな」

宿儺は静かにお酒を飲んだ。
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