第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ
イザナは□△のチームメンバーひとりずつに
お礼参りをしていった
全員 再起不能
そして最後に
仲間に口を割らせて聞き出したリーダーの男の自宅へ向かう
部屋の中で容赦なくボコボコに叩きのめし
床に倒れたその男にイザナは言った
「テメーが生きてる限り、テメーの仲間‼︎家族‼︎関わる人間全員、再起不能にしてやる」
追い詰められたリーダーの男は
その後、首をつって自殺した
その後、イザナは警察に捕まった
鶴蝶と共に拘置所に面会に来たレイナは
泣き腫らした目をしていた
罪が少しでも軽くなるように、自分がされた事を証言すると言った彼女を
イザナは止めた
当時の状況を根掘り葉掘り聞かれて
これ以上彼女が苦しむことなど望んではいなかった
「……レイナを傷付けた奴は消えた……この世のどこにも居ない…………だからオマエも……もう、全部忘れるんだ…」
『…イザナ…』
2人を隔てている透明なガラスに
レイナはそっと手をあてた
『………私……待っててもいい…?』
イザナはガラスの反対側から手のひらを合わせた
「…フッ………ったり前だろ。………必ず、迎えに行く…」
温もりを伝えながら、真っ直ぐに見つめ返すと
レイナは安心したように微笑んだ
裁判を経て少年院へと送られたイザナは、そこで出会った入院者も教官も全てを暴力でねじ伏せた
(……オレはもう…誰にも負けない……)
相手が2度と歯向かって来ないよう
手加減は一切しなかった
そして
数ヶ月が過ぎた頃
イザナに着いてくる奴らが現れた
「…オレらを束ねられるのはオマエだけだ…イザナ…」
武藤泰宏
望月莞爾
斑目獅音
灰谷蘭
灰谷竜胆
少年院で出会った5人はイザナを王と崇め
忠誠を誓った
そして
彼らは " S62 " 、" 極悪の世代 " と呼ばれ
恐れられるようになっていった