第5章 代表選手
私は不思議な力が使える。
触れた人の心が見える。
開心術みたいなもの。
でもこの力はコントロールできて普段は使わないから
わからない。
私はさりげなくシリウスの手を握った
目を見られると瞳孔の色が違うのがバレるから
シリウスの顔は見ずに。
(はぁー、サーシャ可愛いなー。)
思わず顔が赤くてなる。
「どうした?」
「うぅん、なんでもないよ!」
(照れてんのか?もしかして俺の考えてることわかるのか?いや、そんなことあるわけないか。)
そりゃ、シリウスだって常にやりたいとか考えるわけじゃないし、今心を見てもわかんないよね。
よし、もう一個の力も使ってみよう。