第12章 遠くなった距離 ~青峰~
青峰side
午前の授業が終わる
チャイムが鳴ってそんなに経ってねぇ筈なのに
入り口にはもう黄瀬がいた
「青峰っちー」
「おー、すぐ行くー」
軽く返事をしてバッシュを取り出す
俺がのことを話したあの日から
黄瀬は俺の練習についてくるようになった
たぶん、こいつなりの罪滅ぼし
顔には出さねぇけど
こいつも突然を失って辛い筈だ
それだけは大きな存在だった
部活にあいつが来るだけで
キセキの奴等はいつも以上の力を出した
赤司も、緑間も、紫原も
そして.........
テツも。
なのに俺は、俺達は
失った.........
自惚れて、調子に乗って、人の心を弄んで
を
傷つけて........
「自業自得じゃねぇか.....」
「なんか言ったっスか?」
「なんもねーよ、ほら行くぞ!」