第1章 くノ一とアイカツ!
崖の近くまで着いたいちごたちは、くノ一たちが先に崖を登り始めたあと、「アイカツ」の掛け声を出しながら次に登り始めます。
いちごたちは、くノ一たちが崖登るの早いと感心していました。やがて、崖の上に到着すると、しわがれ声が聞こえます。
「忍術学園のくノ一たちではないか。む、その者たちは?」
しわがれ声の主は、ドクタケ忍者隊首領であり、ドクタケ忍術教室の校長、稗田八方斎でした。
「あ、私は……」
いちごが名乗ろうとすると、美月が彼女の口を片手でふさぎ、
「名乗らなくていいから」
と、苦笑しながら言いました。
「危ないから一旦、逃げよう。失礼しましたー」
あおいはいちごを引っ張り崖から降りることにします。美月も降りました。
「いちごさんたち待ってー」
くノ一たちも崖から降り、いちごたちを追います。
彼女たちは崖から遠いところまで、八方斎から逃げるように走ったため、息があがっていました。
「崖の上にいたあの人、何か強そうだった。誰?」
あおいがくノ一たちに尋ねると、ユキが答えます。
「稗田八方斎よ」
「………」
いちごは冷えた八宝菜を想像していましたが、何も口に出さずにいました。