第4章 outside the gate
―――3週間後。
ついに壁外調査の日がやってきた。
「#NANE1#の作戦ならすっごい信用できると思うの。
この作戦が大成功したら、きっと#NANE1#は大昇進ね。」
私の横で馬に跨がるリアが微笑む。
どうしてもリアと離れたくなくて、さりげなくリアと私を同じ班にしてしまった。
「いや、私だけが考えたんじゃないよ。
ただ、私が言ったことを全部採用されて少しヒヤヒヤしたんだけど…。」
「それだけ#NANE1#が信用されてるんじゃないの?
私は#NANE1#の作戦、信じてるしね。」
「うん…ありがとう。」
「それより#NANE1#。
あんたリヴァイ兵長に反抗したってホント?
割りと噂になってるよ?」
「…………あ。
反抗……って言うのかな、ちょっと語弊があるっちゃあるけど………。」
リアは驚きで目を見開いてから、ため息をつく。
「ほんっとにあんたは…
バカなのか、怖いもの知らずなのか、分かんないね。
なんでそんなことしたのよ?」