• テキストサイズ

バレンタインとは男の恋路の戦略なのだ★【キメツ学園】

第1章 バレンタインとは男の恋路の戦略なのだ★



「わっ兄さんこのゴキブリまだ動いてるよ!どうしよう、、、
そうだ!クラスのグループラインで聞こう!」

(いやゴキブリの倒し方をクラスのグループラインで聞くって
変だろ。あとこんな夜中にラインしてもみんな寝てるだろ、、」

と有一郎は思ったが、もはや疲れて言う気力もなくただ見守っていると、意外にも返信が来た。

「えーとなになに、、『”あの”ゲームみたいに踏み潰せばいいんじゃね?』」

(うーわ!ゴキブリ踏み潰すとか無理だろ!(ゴキブリいないけど)誰だよこんなアドバイスしたやつ、、。)

有一郎はそう思ったが、無一郎は、、、

「なるほど!!よーし早速踏み潰そ!」

と、やる気満々になり、老人の妖怪を頭めがけて踏み倒した。







「うぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァアあ!!!!」

「え?!な、何々!?も、もしかして妖怪?!!」

「おい無一郎、下をよくみろ下を。」

「え?下?」

無一郎が有一郎に渡されるがまま懐中電灯で下を照らすと、そこには額にスイカ程の大きさのたんこぶが出来た、ツノとキバの生えた老人が倒れ込んでいた。

「も、もしかしテ、、、僕が”ゴキブリ”だと思ってたものが、探してた”妖怪”だったの、、?」

「うん」

「えっじゃあつまり僕、妖怪倒しちゃったってことだよね?やったーー!!!本命チョコゲッチュー!!」

「よかったな。」

(ふう、、コレで一件落着だけど、何か忘れてるような、、?)
そう思いながらも帰ろうと思い、振り返った時だった。

           グシャッ

「グシャ、、、?」

有一郎が下を恐る恐る見ると、そこには自分の上履きの下にゴキブリの死体があった。

「おおおおおおおお!!ぉォ、、、。」

「うわぁ兄さん!!!」
そうして最後に兄・有一郎は上履きがトラウマを残して、
謎の恋路の戦略は終わったーーー








/ 5ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp