第4章 この道、桜吹雪につき。注意。
●小金井 慎二● 〜校庭〜
「なんだっけ?」
伊月と水戸部の後を追うように向けた、視線の先で見つけた生き物は…たしか……
ダメだ、もう名前忘れちった…
ただ聞いたことあった。確実に。
けど、どんな鳥かは分からない。
確かなのは、鳩とは似ても似つかないってことだけ。
綺麗な桜の花に紛れ込んだその鳥は、隠れる気なんて元からなかったみたいに浮いていた。
その身体のサイズに合う隠れる場所なんて、幾らでもあるだろうに。
その、“野生”を感じさせないほど浮いた姿に。
オレは途轍もなく、安心させられたんだ。
「はぁ〜超ぉービビったよ〜…」