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Smile Bouquet

第29章 終わりにしよう




ソフィア
「とくっ…特定できました!」

全員
「え…!」


ソフィアの声に全員が反応して立ち上がり彼女を囲む。ソフィアが椅子に腰掛け直すと全員が液晶を覗き込む


ソフィア
「ここ、が…エドゥアルさんが、いる…場所です」

レティシア
「ありがとう、ソフィア!凄いぞ!」

ソフィア
「わっ…」


ぎゅうっとソフィアを抱き締めながらレティシアは感謝を述べる。


ルシアン
「流石だな、ソフィア」

オリヴィア
「本当よね、凄いわ」

ノア
「やったね、ソフィアちゃん!」

リアム
「ソフィアが居なきゃもっと時間かかってかもだな」


それぞれに褒めてくれる言葉にソフィアの頬が緩む。
皆の役に立てた、その事がどうしようも無く嬉しかった


ポルデ
『あのー…盛り上がってるとこ申し訳ないんだが…』


その空気に控えめにポルデが声を掛けると、レティシアはソフィアから腕を離す


レティシア
「すまない、ポルデ」

ポルデ
『何か良い事があったんだな。…暴走した魔獣達は私に任せてくれ、必ず皆を戻してみせる』

レティシア
「ありがとう、心強い。…協力して貰えるよう、話を通しておく」

ポルデ
『ありがとう。…では』

レティシア
「あ、待ってくれ」

ポルデ
『何だ?』

レティシア
「ジルを合流させる。ジルと協力した方が円滑に進むだろ」

ポルデ
『私は有難いが…良いのか、貴方は』

レティシア
「嗚呼。…ジルも良いな?」

ジルヴァ
「にゃ…!」

ポルデ
『ありがとう。助かる』


頼もしいポルデとの通話を終えたレティシアの表情は引き締まる。大型魔獣だけでなく小型魔獣まで暴れさせるなんて…本格的にこの世界から人を居なくさせようとしている、それが分かりレティシアは拳を握る。

するとまた新たに通信が入る


ソフィア
「繋ぎ、ます」

ウェディー
『やっほ、大変な事になってるわね』

ルシアン
「全くだ。…で、用件は何だ」

ウェディー
『これだけ暴走した魔獣が多いと大変だろうと思ってね、新しい薬を作ったのよ』

ノア
「新しい?」

ウェディー
『ええ』


頷くとウェディーは大きなタンクのような物を画面越しに見せる



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