第28章 大型魔獣と突然変異
リアム
「俺は…今でも良いんだけどな。けど、レティシアが言うならそれに従う」
レティシア
「ありがとな」
リアムの肩元に顔を埋めながらレティシアはお礼を述べる。
それを帰ってきていたルシアンが特別室の扉の向こうで聞いていた
ルシアン
「ふっ…ノアがうるさそうだな」
笑みを浮かべながら想像するのは、2人が引っ付いたら騒ぎそうな…というより確実に騒ぐであろうノアを思い浮かべてルシアンは呟いたが、やはり表情は嬉しそうだ。
彼女が誰かを想い、幸せになれたら…それがルシアンの1番の願いだった。
妹の想い人に口を出すつもりは無いし、レティシアが変な人を選ぶとも思えないものの…もしもがあったらユリスの為にも彼女の為にも口を出すつもりだった。だが、リアムなら口を出す必要は全く無かった
ルシアン
「うるさくは無いにしろ…フェリックスさんもショック受けそうだな」
大変だ、なんて呟くがやはりルシアンの表情は嬉しそうだった。
これから起こる事をこの時だけでも忘れられる様に…今だけでも幸せを感じていて欲しかった。エドゥアルとの事が終わってからも…笑っていられるように