第8章 大切で残酷な暖かい過去
いきなり呼び出されたエドゥアルは状況が全く理解出来ないでいた
エドゥアル
「ユリス…僕はお前に言いたい事がある」
ユリス
「何?感謝の言葉なら分かってるからいらないぞ」
エドゥアル
「はっ、そんな訳ないだろう。…勝手にこういうのは決めないでもらえるかな」
ユリス
「優秀だと証明出来る自信が無いからビビってるのか?」
エドゥアル
「そんな訳ないだろう!やってやるさ!」
メディは少年のやり取りを楽しそうに眺め、会話が終わるのを待った。
メディ
「良いかい?エドゥアルくん」
エドゥアル
「はい!」
メディ
「では、最初に…」
─ 10分後 ─
メディ
「君の友人なら間違いがなかったね」
ユリス
「当たり前です」
エドゥアル
「こらこら、そんなに偉そうにするな」
メディ
「構わないよ。…では2人とも、今日から私の補佐官として宜しくね」
エドゥアル
「はい!頑張ります。…おい、返事!」
ユリス
「頑張りマース」
面倒臭そうにそっぽを向きながら答えるユリスと、しっかりとメディを見詰めながら答える2人は合ってない様に見えて、丁度良い組み合わせにメディには思えた
こうして2人は、シンメに通わずして最高司令官に勧誘される形でゼフィランサスの補佐官に弱冠13歳でなったのだった
だが、補佐官になったからと言ってユリスの適当さが治る訳もなく。
寧ろ適当具合に拍車がかかったのだ