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Smile Bouquet

第26章 呪縛と秘密




レティシア
「ぜっっっっってぇ嫌だっ!!!!!」


静かだった特別室にレティシアの大きな声が響いた。
突然の大声にリアムとノア、ソフィアはびくっと肩を跳ねさせ…ルシアンは僅かに反応を見せるも、小さく息を吐き出してレティシアを見る。


オリヴィア
「ちょっと、どうしたのよ…何事?」


衛生室に居たオリヴィアまでもがその声に反応し、扉から顔を覗かせて問い掛ける。
大声の原因を作ったフェリックスはオリヴィアへ視線を向けて謝罪する


フェリックス
「ちなみに招待されているのはレティシアだけじゃない。共に行った小僧とルシアンもだ」

リアム
「小僧…?小僧って俺の事っすか!?」


顎でさされた為、自分の事だと理解したリアムは自身を指さしながら立ち上がる。フェリックスは何を驚いているのか理解出来ない、というような表情を貼り付けて頷く


ルシアン
「その前に…何の話だ」

レティシア
「あんたが説明しろ」

フェリックス
「以前、君達はドレイク·デイサンを護衛しただろう」

ルシアン
「あぁ…はい」

フェリックス
「その方が今度、開かれるパーティーに君達3人を招きたいらしくてな。招待状を送ってきたんだ」


見せられた招待状にルシアンとリアムは苦笑を浮かべる


ルシアン
「すみませんが、そういった華やかな場は肩凝りそうなんで遠慮します」

リアム
「あ、俺も…参加した事ないですし。俺も不参加でお願いします」

レティシア
「頼む、断らないでくれ!」


フェリックスでは無く、大声で嫌がっていたレティシアからの言葉にルシアンとリアムは瞬きを数回する。


レティシア
「こいつのせいで私は強制参加なんだ。…頼む…あんな場所、1人で行きたくねぇんだ」


縋る様な紫の瞳にルシアンはパーティーに出席したくないのもあるだろうが、恐らく場所に何かしら理由があるんだと理解する。
一方でリアムは普段、強いレティシアの縋る様な瞳に狼狽えてしまった



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