第24章 新任務
メル達が纏めていた真夜中の狂団は特別室メンバーのお陰で全員、逮捕されヒガンバナ基地の牢獄に居る。
そこにオリヴィアが時々、話をしに行く様になった
そして、レティシア達4人は新任務の為にとある村にやって来ていた
リアム
「何か…」
ノア
「空気がおかしいね」
レティシア
「様子伺われてる様な…気分悪ぃ感じだ」
ルシアン
「内容が内容だからじゃないか」
ノア
「あぁ…誰に頼んでも倒す事が出来ないっつー大型魔獣でしたっけ」
ルシアン
「嗚呼。だから、最初から期待していないから歓迎ムードでも何でもないって事だろ」
リアム
「頼まれたから来たのに…」
のどかで小さなこの村付近の森で頻繁に暴れているという大型魔獣。それを誰に頼んでも倒す事が出来ず…魔獣専門の特別室という所があるのを知った村長が藁にも縋る思いで頼ってきたのだ。
村人
「どうせ、また何も出来ない…」
村人
「村長も懲りないよな…誰が来たってすぐ逃げるのに」
村人
「あんな恐ろしい魔獣に勝てる人なんていないのよ」
聞こえてくる村人の声を気にしない様に村長の家へと向かう
村長
「良く来てくださいました。何のおもてなしも出来ず申し訳ない」
柔らかい笑みを浮かべる村長がお茶を準備しながらそう彼等に声を掛ける。そして、レティシア達の前に座ると一つ息を吐き出して眉を下げる
村長
「もう1つ謝らなきゃならん事が…」
ノア
「何ですか?」
村長
「村の様子を見て頂ければ分かるとは思うんですが…村人は貴方がたを歓迎しておらんくての。宿を準備できなんだ。…だから、空き家が1軒あるからそこに泊まってもらう事になってしまって…」
ルシアン
「それは別に構いません。野宿じゃないだけましです」
村長
「そう言って頂けると有難い」
ルシアンの言葉に安堵したように息を吐き出した村長を見てレティシアは静かに口を開く