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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第9章 ローの葛藤



「……お前…もう起きてたのか。」
「い、い…いつの間に起きて…っ」
「ついさっき。…何か、動いているような気配がしたからな。」
「っ‼︎ ご…ごめんなさい‼︎ 折角(気持ち良さそうに)寝てたのに…‼︎」
「いや…かまわねェよ、もう起きる時間だから。」

そう言い、起き上がった。
布団を剥ぎ、寝台から降りる。

「ーっ」

一(ひと)伸びした。
そして、真鈴を見た。

「…もう着替えたのか。」
「あ、え、いや…」

(着替え終わった…とは言えないんだけど…)

ローが歩みよってきた。
目の前にロー立っている。

「…チャック、出来たのか?」

(ぎくっ)

チャックの「チ」を聞いた途端、真鈴の身体がピクンと反応した。

「で…出来た、よ? 大丈夫…」

(また…ローにさせるワケにはいかないよ…)

ローから目をそらして言った。
そんな真鈴を、ジロ、と睨んだ後、低い声で、

「…嘘つけ、出来てねェだろ。」
「で…出来てま、すっ‼︎」
「じゃあ背中見せろ。上着邪魔だ。」
「‼︎」

まずい。
チャックは全然上がっていない状態だ。

「なんだ、見せられねェのか? たかが背中見せるだけだろ。…それとも、出来てねェから見せられねェのか?」
「…………。ごめんなさいすみません出来てません上げて下さい、お願いします…」

真鈴の心が折れ、ものすごく早口で言った。

「くく…それみろ、やっぱり出来てねェじゃねェか。昨日あんだけ身体硬いって言ってた奴が、いきなりそこまで出来るとは思わねェよ。」
「…おっしゃる通りです…すみません…」

ガックリうなだれた。

「…脱げ。」
「‼︎ は、はい…」

(脱げって…全部脱げって言われてるみたいでは、恥ずかしい…)

真鈴は顔を赤くしながら、上着を脱いだ。
昨日よりは上がっているがー…やっぱりだいぶ下に、チャックがある。
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