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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第4章 これから




「……僕、そんなに怖く見えますか…?」

ベポが今にも泣き出しそうな顔でこちらを見つめた。

「あ、可愛…いや、別に…。怖くは見えなかったけど、熊…だったから。…ごめんなさい…」
「まー、初対面ですからねェ…見た目がコレですから…仕方無いですよね。」

少し間を置いて、

「……少し、傷つきましたけど…」
「ごめんなさい‼︎ 本っ当にごめんなさい‼︎」

ローから離れ、何回も頭を思いっきり下げる。

「⁉︎ いや、そんなに謝らないで‼︎ 気にしてなりから‼︎」
「すみません…」
「(また謝った⁉︎)…って、それよりキャプテン‼︎」
「なんだ。」
「この子…えっと、」
「…真鈴、です。」
「そう‼︎ 真鈴さんの服、血みどろのままじゃないですか‼︎ 着替えないと‼︎ 僕達の仲間服(命名ベポ)に着替えましょ‼︎」
「あぁ…そうだな。いつまでもそんな格好じゃ困るな…。でも…」

(こいつに…こんな(オレンジツナギ)服、着せたくねェな。一応女だし。野郎と一緒ってのも…なぁ。)

「……キャプテン?」
「…………」
「ロー、さん?」
「…………あ、」

ローがポン、と手を打ち鳴らし、それから真鈴の手を掴んだ。

「⁉︎」
「ベポ、引き続きよろしくな。」
「ラジャー‼︎」

ベポは2人に向かって敬礼した。
そして、操縦機らしきモノがある所へ駆けて行った。

「こっちだ、来い。…段差あるから気ィつけろよ。」
「わ、危なっ⁉︎…教えてくれて、ありがとうございます…‼︎」
「あ、あぁ…」

真鈴が笑顔でローの目を見て言ったので、ローの中の何かが揺れた。
…真鈴の笑顔は、太陽のように明るく、可愛らしかった。

「……っ」
「…? ローさん?」
「……なんでもねェ、こっちだ…」

真鈴から目をそらし、部屋の外に出た。


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