第4章 ご無沙汰
と俺に一番の違いが
あるとするならこの"舌"だろう。
俺の場合は武器でもあるので
当たり前だが力もあるしサイズもある。
だがは人間なので小さい。
「ゲガ、」
「……きもちよくない?」
んべ、としたの舌を掴む。
薄くて柔らかで簡単に千切れちまいそうだ。
ぬるり、と指先に舌が這い、吸われる。
えもいわれぬ感覚に襲われてビクッとすると
が妖しくわらった。
指間を柔らかな舌が擦れる度に
くすぐったさと同時に明らかな快感がある。
……これをは、
いつも全身に感じているわけだ。
首筋にこちらも舌を寄せると
から余裕の表情は消え、
ヒクヒクと背を反らせる。
「っ、ずるい……」
「ゲンガ」
ニタ、と笑い返すと
が悔しげに唇を尖らせた。
こればかりは俺の専売特許なので
どうやったって勝てるものではないだろう。