第4章 ご無沙汰
「はっ、うう……やだぁ……」
ゴーストホールに転がったままだった
がぐずりだした。突然の涙に
ギョッとして拘束してた舌もひっこむ。
「ゲ、ゲゲゲ……!」
ホールが後込みするように閉じると、
涙と嗚咽まじりに肩で息をしながら
が俺にしがみついた。
「ゲンガ……」
そんなにやだったのか俺はてっきり……
おずおずと抱き締めてやると
少しして嗚咽も収まってくる。
と、鈍い痛みを感じ腕の中のを
伺い見ると何を思ったのか
俺の腕の辺りを吸ったりかじってみたり
よく分からない行動をしていた。
「……ゲガ」
「私ばっかりやなの」
"自分ばっかり"ときたか。
ポカンとしていると
小さな舌で俺の肌を舐める。