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【ヘタリア】魔法少女×枢軸×連合=カオス【APH】

第5章 魔法よりも拳を使うことが多いのは気のせいです





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

『マジカル格闘少女☆ドイツ国民全員、絶賛放映中!』

テレビの中のアルフレッドが、高らかにそう言った。

メイキング映像が終わり、画面が真っ暗になる。

アントーニョはリモコンを操作して、ディスクを取り出した。

それは今朝、ギルがドヤコメントとともに、郵送してきたものだった。

自分が壁にぶっ飛ばされるシーンがあるのに、なぜ自信満々なコメントを添えられるのか。

アントーニョは理解に苦しんだ。

「なんやアルフレッドもようわからんことするなぁ」

隣のロヴィーノに、そう話しかける。

彼は終盤からずっと無口だった。

お腹でも空いたのだろうか?

そういえばそろそろお昼の時間だ……アントーニョはそう考えていた。

しかし、ロヴィーノは黙ったままだった。

真っ黒なディスプレイをじっと睨みつけている。

その目は、少し潤んでいるようにも見えた。

アントーニョは慌てる。

「ど、どしたんロヴィ? お腹すいたんか? 親分がなんでも作っ――」

そんなアントーニョを完璧に遮って、ロヴィーノは弾かれたように立ち上がり、画面に向かって、正確には、画面のそばにあるディスクの入れのそばの、一緒に封入されていたフェリシアーノのスマイル写真に(撮影:ギル)叫んだ。

「俺も呼べよおおおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉぉ!!」




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