第17章 ゼラオラとマフラー(ユナイト編2.5)
「おつかれ~!」「見てたぞ」
「わー!止めてくれ、聞きたくない!」
いつものメンバーに囲まれたゼラオラは
猫手で耳を塞ぎテーブルに突っ伏した。
メソメソとするゼラオラの背を撫でる。
「アレがうちだったら違ったよ!
だって転がるプクリンなんだも~ん!
場所を選ぶよねえ!」
バシバシとたたかれゼラオラが
なんとも言えない顔をする。
「お前もお前だぞ、焦って飛び込むな。
勝てる時に動けば勝てる。
今日負けても次は勝てるさ」
「はい……」
しょんぼりとしたゼラオラも
二匹にやんやされていると少しずつ
しょげた空気を無くしていく。
「ふふ、よかったね」
「ええ……?」
不服そうなゼラオラに笑った。