第17章 ゼラオラとマフラー(ユナイト編2.5)
「やってまいりました第三試合は
ルカリオ、バリヤード、プクリン、
ゼラオラ、ファイアローの電速チーム!
コチラのゼラオラは今回勝てば
ハイパー帯への進出です!」
ワアっと歓声が上がる。
相手のチームは反感で色めき立ち、
コチラのチームも自分たちの
実力を示そうと唸り声を上げた。
システムにエナジーが回収され、
全員が無進化状態に変換される。
「ユナイト、レディ……GO!」
全員が一斉に駆け出した。
レストラン観戦席から見る分にも明らかに
ゼラオラは普段よりも緊張していた。
「あれは不味いな」
「不味いねー、だいぶカチコチ」
ファイアローはため息をつくと
ナッツを頬張った。プクリンは
食事もそこそこに画面に釘付けだ。