第17章 ゼラオラとマフラー(ユナイト編2.5)
「めっちゃ物覚え良いじゃん!
意外と頭使うんだよ、ユナイトって。
レナさん絶対向いてるよ」
「そ、そうかな……
体力がついていかないかも」
「大丈夫大丈夫!
実際に動くのは俺だから!」
ゼラオラがコートの中での動きを
レクチャーしてくれる。
常にポイントの効率いい稼ぎ方と
経験値の奪い合いを基礎として
試合が作られていく。
私に合わせて動いてるせいか
ゼラオラは息の1つも上がっていない。
「試合運びはこんな感じかな。
作戦とかはアニキ……あー……
俺が所属してる所のファイアローが
そういうの考えるの上手いんだ。
アニキも俺もスピードタイプって言って
単純なアタッカーよりも
戦い方に工夫が要るんだよね……」
あとは俺の技構成を考えたら初試合だね!
と事も無げに言われた。