第16章 異なる世界で(ユナイト編2)
ゲンガーがなにやらレナに声をかけ、
彼女が戸惑った反応をした。
かと思えば横をスタスタと通り抜け、
ゲンガーはコートから出ていった。
"どうかしたのかい?"
"観光してくるって……
見てるだけだから退屈したのかも"
ゼラオラはと言えばどこ吹く風だ。
ユナイトの調子は万全らしい、
これを終えたら選手登録をして
ビギナーマッチに参加するとか。
僕もエナジーの研究資料を見たり
野生ポケモンの観察に行きたいからと
コートを離れる。
レナはどうもなんというか、
自分の感情の優先順位というか
感情を扱うのが下手な所がある。
「また一波乱ありそうだなぁ」
下手なのはゲンガーもそうだった。