第16章 異なる世界で(ユナイト編2)
「@◇●!〒◎★★?」
"せっかくだから美味しいゴハン食べてく?"
博士に言われるままやって来たのは
ユナイトの試合中継がされている店だ。
どうやら関係者専用らしく
賑わってはいるものの
行列ができるほどではなさそうだ。
「あー!アンタ昨日の!」
「あっ、ゼラオラ」
ゼラオラが人懐っこい笑みをたたえ、
こちらにブンブンと手を振る。
やはりこの店にもポケモンたちが
自由に振る舞っておりトレーナーらしき
人間も居たり居なかったりだ。
「なに、やっぱり選手になったの?
一緒に食おうよ!なに食べるの?」
矢継ぎ早の質問に苦笑いをこぼすと
博士に肩を叩かれる。
"もしかして原因になった
ユナイト技を使ったゼラオラ?"
との筆談に頷いてみせると
博士の目の色が変わったのが分かる。