第16章 異なる世界で(ユナイト編2)
パリパリと小さな光の粒が集まりだし、
すぐにそれは収まった。
「@◇#※〒!▼〒@!」
「▼▼×▼◇@●?」
扉が開いたので何をするんだ、と
カガミ博士の鳩尾を殴った。
博士が苦笑いをしながら腹をさする。
そうして手を伸ばし、
私の頭の上にあるナニカに触れた。
ワサワサとした感触がし、
ようやく何か乗っていると気がつく。
リン博士がジャン!とばかりに
手鏡をコチラに向けると
レトロ風とでも言おうか緑の
大きなリボンが頭につけられている。
「な、なにこれ!いつの間に……」
リボンなんて普段つけていないのに
しかもこんなに大きなやつ……
恥ずかしさに取ろうとすると
結び目をほどいた途端にそれは霧散した。
"それはホロウェア、エナジーを利用した
ホログラムアバターです。
つまり今レナさんは人間でありながら
エナジーを保有しているんですよ!"