第15章 スポーツの秋(ユナイト編1)
「いや、選手なんて私には無理だよ……!」
「えー!俺とユナイトしようよー!俺、
登録選手スーパーランクばっかりなんだ!
アニキはマスターもいるってのにさ!」
ゼラオラがぶーたれてファイアローを示すと
フフンと鳩胸を膨らます。
さっきの人がトレーナーなんじゃないの?
と聞けばゼラオラたちは選手団体管理の
ポケモンであって個人のものではないらしく
さっきの青年も団体の中で練習に
IDを貸してくれる人間というだけらしい。
「ダメだ!レナはユナイトをしない!
やるなら俺とだけだ」
「ケチ!」「誰がケチだって!!?」
「ゲンガー!どうどう!」
今にもゼラオラに攻撃しそうな
ゲンガーをなんとか止める。
もう明日の支度をしなきゃとか
なんとか言ってその場を誤魔化すと
私たちはホテルへと向かった。