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ゲンガー夢
第11章 里帰りの手土産(上)
「ックシュ……」
「うわ、こりゃ酷い……!
なんだってこんな事に?」
「色々あ"っ"て……」
すっかり鼻声で熱を出してフラつき、
装備はボロボロなレナに
カガミは慌ててポッドを開いた。
任せるのは癪だがニンゲンのことは
ニンゲンに任せた方が良い。
自分の冷たい手のひらを握りしめる。
「ゲンガーも大変だったろう?
ご苦労様」
「戻って、ゲンガー」
たまにしか戻らないボールに収まる。
そして俺はボールの中で考えるのだった、
悪いニンゲンと悪いゲンガーについて。
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