第11章 里帰りの手土産(上)
なんとかレナをつれ
いつもの辺りまでくるとアイツがいた。
このハナレ1意地が悪いメスゲンガーだ。
「ゲンガッ!!」「!」
「ゲゲゲ!?」
ゴーストホールをつかい接近すると
レナの鞄を奪い取る。
そうか、俺がここを離れたことで
今やコイツの天下って訳だ。
「ゲゲ……ゲゲン、ゲンガ!
(ずいぶんヒト臭いのが来たじゃない)」
「ゲゲゲ!ゲロゲン!
(なんだやろうってのか!)」
一気触発と言った所で俺に追い付いた
レナが間に割って入る。
「ゲンガー、良いの!大丈夫だから!
ほっといて良いの!」
流石にこれには呆れ返る、
もっと危機感ってもんはないのか……!
アチラも目を丸くして固まっている。