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ゲンガー夢

第11章 里帰りの手土産(上)


「うーん……ゲンガーずるーい……」

「ゲッゲッゲ」

笑われながらハナレの岩壁を登る。
ゲンガーは慣れた道をゴーストダイブで
先へ先へと移動していった。
私にもあれが通れれば……!くう……

ゲンガーの出す影……、
便宜上ゴーストホールと呼ぶことにする。
あれは人間が出入りすることができない。
物なら通るのかというとまちまちで、
ゲンガーが持てばホールを通ったり
そもそも無理だったりする。

博士は"他のゴーストタイプなら2匹目も
実は入れたりするんじゃないかな!?"
と興味津々でホールの上をうろつき
メガネを穴に落としてなくした。
ゲンガーが金と銀のメガネを持ってくる
……訳もなく今はスペアをかけている。
落としたのが命じゃなくてよかった。

ハナレ洞窟は険しく正直なところ、
ネオワン号でなければキツい道のりだ。
ようやく乗り越えて次のエリアに入り、
突き抜けた天涯に良い景色だなあ、
と目を奪われる。
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