第2章 ゲンガーとの出会い
私は半場気圧されて逃げるように
デュラス島への調査に向かった。
やはりというべきか興奮した様子で
ついてこようとした博士は
子供たちに連れ戻されたのだった。
「騒がしかった……」
私がそう呟いた時、
洞窟の岩影に見覚えのある姿が見えた。
コチラを伺っていたが目が合うと
低い声を上げて影の中に消える。
「ゲンガー!」
実際に見たのは初めてだったがアレは
人気ポケモンのゲンガーに違いない!
ガラルでは三大人気ポケモンに
数えられるという屈指の名キャラだ!
私は思わず後を追いかけた。
ブゥンという独特な音をたてて
ゲンガーの気配だけが先回りしている。
どうにか姿を押さえたくて
走っているうちに洞窟の深くまで
来ていたようだった。
「あつ……っ」
上着を脱ぎ捨てて再び走り出す。
湿った手の中でカメラが滑る。