第10章 悟と恋愛相関図。
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「あーもう!悟のせいで私も恥ずかしいよ!早く帰ろう!」
そう言って手すりから離れた。
その瞬間、腕を引かれた。
「———え、」
「………ワリィ、まだちゃんと付き合ってねえけど
俺、お前の事ちゃんと好きだから」
さっきよりもぶわっと顔に熱がいくのを感じた。
キ、キスされた、初めて。
「あんま照れんな、取って食いたくなる」
「………それは今度ね」
思わずそんな返事をしてしまった。
「……悟、改めて、お付き合い、お願いします」
「え、……はーーーー」
そういうと悟はその場にしゃがみこんで大きいため息を吐いた。
「さ、さとる?」
「……いや、可愛くて、なんか疲れた」
「それって褒めてる?」
「サイコウに褒めてるだろ」
目が合って、また2人で笑う。
他愛もない話をしながら帰路に着いた。
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