第4章 会いたい[煉獄杏寿郎]※裏
りょうに布団をかけてやり杏寿郎は横で寝転ぶ
「今日は無理をさせてしまった」
「そんなこと、ありません」
「いいや...初めてだと言うのに、悪かった。ゆっくり休むといい」
ぽんぽんと頭を優しく撫でる
それが心地よくてりょうは瞼が閉じそうになる
「今日は朝まで一緒にいれるからな」
「ほんと、ですか?」
これほどまで嬉しかったことがあっただろうか
いつも文通でお互いのことを話していたが、こうやって顔を合わせて話せる機会が来るとは思わなかった
特に夜には忙しく駆け回る彼だから
一緒に夜を過ごせるなんて夢のようだった
「杏寿郎さん、嬉しいです」
「あぁ俺も同じ気持ちだ」
優しく笑う彼にうっとりする
もっと話していたいのに次第に眠気が襲ってくる
「ほら、眠たいなら寝てしまっていいよ」
「でも...もっとお話しがしたいわ」
「明日またゆっくり過ごそう。明日の昼は君の為に空けてある」
杏寿郎の嬉しい気遣いにりょうは安心して瞳を閉じた
翌朝になりまだ眠る杏寿郎の頬をそっと触る
なんとも幸せな朝なんだと思った
「そんなこと、しているとまた襲ってしまうぞ」
瞳を閉じたままの彼はそう言った
「起きてらしたの?」
「たった今起きたんだ」
ぱちりと大きな瞳で此方を見つめる
赤く綺麗な瞳に吸い込まれそうになる
「そんなに見つめないでくれ。我慢ができなくなる」
昨夜の出来事を思い出しりょうは頬を染める
「そ、そんな冗談はよしてください」
「はは、半分は冗談だがもう半分は本気だ」
笑顔で言う杏寿郎を見てりょうは
いつまでも
この幸せが続いていけば良い、そう願った
ー会いたいー