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Short Storys

第4章 バカな小競り合い(銀魂/沖田)


「ん?」


小さく声を上げ、こちらを見たと改めて目が合い、理性が危なくなる。

それを案じられないように押し込め、だが、彼女の顔を見ていると何かしら困らせたくなった。

要は、ドS心が働いたということ。

沖田は顔を俯かせてフッと微笑うと、不思議そうにこちらを見るの後頭部に手を回した。


「え…………」


沖田のやらんとしている行動に気づいたのか、が戸惑いの声をあげるが気にしない。

運よく、店内には女将もいなかった。


「さっきの御返しでさァ。」

「何の話…」


目を細めて笑いながらそう言って、の言葉を遮るようにちゅ、と触れるだけのキスをした。


「っ……!」


途端、真っ赤になったに、してやったとばかしに笑みを浮かべる沖田。

やられた………。

対するも、やはりさっきの沖田と同じ反応。

思った以上にときめかされ、心が落ちつかない自分に内心舌打ちをしながら、対抗するように沖田をしかと見つめ返す。


「ばーか。」


思いっきり優しい憎しみを込めてそう言うと、後頭部の沖田の手を払って立ち上がった。


「おばちゃんご馳走さまー!」


そう大きな声で告げて、店を出ていく。


「可愛すぎだろィ……」


その背中を見送って、沖田が頭をくしゃっと抱えて呟く。

最後のの反撃、沖田には大きなダメージを与えれたようでした。



Fin....



(あ、沖田さん)
(?)
(蓮の抹茶代、宜しくね〜)
(…………やられた)



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