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Short Storys

第4章 バカな小競り合い(銀魂/沖田)



「……何してんのかな、総悟くん?」


が掴んだ手の先には、見る者を苛つかせるような手描きの目が書かれたアイマスクを着け、隣の長椅子に横たわる栗毛の少年の姿。

と同じデザインのベストを身につける彼は真選組一番隊隊長 沖田総悟。

ちなみに、の恋人だ。


「あれれ、気づいたんですかィ。こんなあっつい中抹茶飲んでる間抜けは気づかないと思ったんですがねィ。」

「うっせい。抹茶はいつ飲んでも癒しを与えてくれる神の飲み物なんだよ。お前なんぞにこの良さがわかるか、ボケ。」


右手はに捕まれたまま、アイマスクを左手で上げながらほくそ笑む沖田に、は負けじと言い返す。

この言い合いは日常茶飯事。

毒舌なサド王子に対抗出来るのは、最早同じくらいドSであるぐらいだ。

抹茶をずずっと飲み、この上ないほどの笑みを浮かべると、は掴んでいた沖田の手を退けて団子をまず一つ、口に含む。


「いつも言ってるけど、おばちゃん! ここのお団子最高だよっ!!」


キラキラ目を輝かせて言うに、女将も嬉しそうに微笑む。

そして、3つあった団子を2つまで食べると。


「ん!」


団子が一つ残った串を尖ってる方を向けて、長椅子でごろごろしている沖田に突きだした。


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