溺愛してくる五条についに告られたがよからぬ妄想してたみたいで
第1章 夜な夜な一人で慰める五条。
「く!久しぶりだよ、僕をここまで手こずらせた呪霊は……!
下がってて三輪ちゃん」
「は……はいっ」
五条はおもむろにアイマスクに手をかけ取り去った。
次の瞬間、倒れふす呪霊。
「す……凄いです。
瞬殺しちゃうなんて。
さすが噂に違わぬ特級呪術師五条さん……!って」
「?どうしたの?」
「何か目の下すごくクマできてますけど大丈夫ですか?」
「……」
「ひょっとして今ので呪力を使いすぎてその反動でなっちゃったんですか……!」
「……そんなわけないよ。
僕ほどの男にクマができるとしたら原因は1つだ」
クエスチョンマークを浮かべた三輪はすぐ思いついたようだった。
「あ!まさか……女性……ですか?」
「そうなんだよ」
事実五条はヒロインを思って夜な夜な抜いていたため、あまり寝ていない日々が続いていたのだ。
いわゆる恋患い状態の五条はアイマスクを再びかぶり直すと良い機会だ。
思い人ヒロインと年も近いこの三輪と言う子に女心でも聞いてみようと思いついた。
しかし。
「クマ作るほどモテモテお盛んって事ですね?!
さすが噂に違わぬ特級呪術師五条さん!」
「特級関係ある?」
「一体どんなレベルの可愛い女の子ならそれほどまでに五条さんを虜にできるんですか?!」
途端に五条はデレデレしだした。
実際には五条の思い人ヒロインには距離感を出されていて、告白することすらできていない状況だったが、五条はつい見栄を張ってしまう。
「聞きたい?
普段は冷静なんだけどおっちょこちょいでだけど凛とした強さもあって……」
「五条さん……!」
気がつくと援軍として駆けつけてきたヒロインが冷静な顔をして後ろに立っていた。