第1章 イマイズミカレシ①(三度目のデート)
ところで先程三度目のデートと言った
俺はこの三度目に重要な意味を持っている
初デート
お互いに異性との付き合いが初めてで何も分からないまま
ただ静かに公園のベンチに二人肩を並べて座って軽く話すだけのものだった
二度目のデート
ぎこちない初デートを悔やみ
お互いの行きたい所に足を運びながら趣味なんかを教え合うというなるべく盛り上がるものにした
ようやく打ち解けあった俺達は歩く道のりで手を繋げるまでの関係になった
そして三度目…
俺はこのデートに全てを懸けることにした
交際を初めてからもう何ヵ月も経つのに
愛するいちごを抱き締めたこともなければ口付けを交わしたこともない
そして…素直に好きって伝えたこともなかった
優しいいちごは俺と付き合っていることに十分満足してくれている
でも内心絶対に思ってるはずだ
もっと俺と愛を確かめたいって