第1章 イマイズミカレシ①(三度目のデート)
意外とは思われるが、俺がいちごに告った事によってこの関係は始まった
俺にはもういちご以上の女は現れないという確信さえもした
本気の時に静かにしているって人間の本能的に無理だろう?
俺だって男だ
好きな女に告白なんてしない方がおかしい
今泉「ねぇ、俺と付き合ってくんない?」
いちご「えっ…ええっ?わっ、私…!?」
告った時のいちご、すごい慌ててたんだよな
そりゃそうだよな…女に囲まれていた遠い存在が近くにいて、それも交際の申し出なんて
いちご「わっ…私でいいの…?」
今泉「お前が俺の女になれば他の女に集られずに済むだろう?」
随分ぶっきらぼうな理由はただの照れ隠しに過ぎない
いちごを好きな気持ちに普段の俺になってしまうのを恐れただけだ
いちご「その…お願い、します…」
今までにないくらいに真っ赤になったいちごは精一杯の声を絞り出して嬉しい返事を返してくれた