第7章 アラキタカレシ①(俺のボケナスな彼女)
荒北「おい、待てヨ」
いちごの行く先を阻む様に壁に手を着く
世間ではこれを「壁ドン」と呼んで
一部の女の間では憧れるだの彼氏にやってもらいたいだの言ってるらしいけどォ
こんなののどこがときめくんだろうねェ
いちご「あんだよ」
俺よりはるかに小さいいちごは下から覗き込むように睨んできた
正直、それも全然怖くない
むしろすっげぇ可愛いんだヨ
荒北「お前さ、俺のことどう思ってるんだァ?」
いちご「はぁ!?突然何!?キモ!」
荒北「キモいじゃねェよブス!」
いちご「何ですって!」
しばらくまた軽く喧嘩腰に会話をしたが
突然フッと目を逸らし、少し顔を赤くしたいちごは
いちご「すっ…好きに決まってんじゃん…」
って言ってきたんだァ