第1章 イマイズミカレシ①(三度目のデート)
いよいよ俺のいちごへの想いを全てぶつける時が来た
緊張?そんなものもうしていない
俺のいちごに対する愛をありのままに表現するだけだ
いちご「なんだか観覧車って…緊張するねっ!」
今泉「ははっ、そうだな」
小さい頃に乗ったからか
観覧車ってもっと広いイメージがあった
高校生の俺らが乗るとなかなか窮屈だ
…いちごが近い
いちご「ふふっ、俊輔照れてる?」
今泉「はっ、はぁっ!?そんなわけ…」
いちご「キャーッ!照れてる照れてるー!」
今泉「てめぇっ…」
まずい、俺が思いっきり照れてたのバレた
かっこわりぃ…すげぇ笑われてるし
いちご「やだもうっ、照れてる俊輔かわい…」
今泉「うるせぇよ」
ほぼ照れ隠しに近い形で
俺は反射的にいちごの腕を引っ張って自分の胸に閉じ込めた
小さくて華奢ないちごは俺の腕にすっぽり収まる
今泉「可愛いのはお前だろ…俺は可愛くない」
いちごのことを可愛いって言ってやったのはこれが初めてだ
ずっと心には思っていたけど恥ずかしくてずっと心に留めていた