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気づいたらそこに…

第2章 名前は有るもん…


in食堂

「美味い…」

さっきからずっと子供がクッキーを食べているのを見ていたが今だ誰なのかがわからない。キャプテンに聞いても答えてくれなかったからキャプテン自身もこの子について何も知らないのだろう。一応名前は聞いておこう。

「ねぇ、君名前は?」
「…」
「俺はベポっていうんだ!」
「…リオ」

あ。今なんか言った。もう一度言ってくれるかな?聞いてなかった…

「ごめん。もう一度言ってくれるかな?」
「リオだ…」
「リオ?」

聞き返してみると頷いた。男かな〜?んー?女?外見からは、区別できない。てか、表情あんまし変えないな〜、とかあれこれ考えていると、

「ベポ…ここ何処?」

と、質問してきた。

「え?ハートの海賊団の船だよ?」
「え?!船?」
「うん!さっきの人が船長だよ!」
「あの人が?」
「そうだよ〜。キャプテン強いんだ!」
「へ〜…」

一瞬リオが笑ったかと思ったが気のせいだろうか?でも、またクッキーを食べる。リオも、さっきまでとは違い少し楽しそうに俺と会話していた。すると、ドアが開いてキャプテンが入ってきた。リオは既に俺の後ろへ隠れていた。
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